塞翁が馬

[弁護士 北岡秀晃]

高速道路のETC.をご利用の方はご存知のとおり、通過する車両を減速させるためにゲートを開けるタイミングが遅くなっています。なかなか開かないなと不安になったときにようやく開くというのが通常ですが、この日はとうとう開きませんでした。
ゲートに衝突するぎりぎりのところで私の車は停止し、係の方が出てこられました。ETCカードが車載器にセットされていることは確認していたので、「えっ?」「なぜ?」と思っていたら、カードが期限切れになっていました。後続のドライバーに申し訳ない思いで、現金で料金を支払い、ゲートを通過しました。

なんでカードが期限切れになっていたのだろう、なんでカード会社から新しいカードが送られてこなかったのだろうなどなど。動揺し、いろいろ考えながら、そのまま第二阪奈を進み、トンネルに入りました。走行車線(左側の車線)を走っていたら、追越し車線(右側の車線)の前方に何か異物があります。「何かな?」と思って見ると、車線の中央に脚立が「ハ」の字型に広がって置かれているように落ちています。「ゲ!」と思った瞬間、追越し車線を走行していた車がノーブレーキのまま脚立に衝突しました。怪我はなかったと思いますが、バシッという大きな音がして、車は前面がかなり損傷したと思いますし、ちぎれた脚立の足が私の走行する車線の前方に飛んできました。幸い私の車は無事でしたが、大変恐ろしい思いをしました。おそらくは直前に通り過ぎた車からの落下物と思われますが、ひどい話です。

もしもETCカードの期限が切れていなかったら、私は快調なペースでゲートを通り過ぎ、トンネル内も追越し車線を飛ばしていたかもしれません。もしそうなら、私の車が脚立に当たっていたと思われます。
ちなみに、新しいETCカードはカード会社から郵送されていましたが、私の奥さんが間違って取り込んでいました。まさに塞翁が馬。内助の功(?)。つい先日の話です。

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