季節はずれの出会い

〔弁護士 藤澤頼人〕

 昨日、夕方に食事に出ようと思って家を出ますと、ウスバカゲロウでしょうか、小さな透明の羽の羽虫がとんでいました。昨夜は、うちの網戸と窓ガラスの間に、蛾が入り込んでばたばたやっていました。今朝は、自転車の行く先にシジミチョウがあらわれ、衝突しそうになりました。もう、11月に入り、暑がりの私でも、そろそろ冬服を、と思う季節になったのに、この子達は、けなげに生き延びているのです。この子達も、間もなく姿を消すのでしょうが、それまでの間、元気で暮らしてほしいものです。

 ただ、一つ心配になったのは、この子達が、今この時点で生きているのは、普通のことなのか、ということです。温暖化ということが言われて久しいのですが、夏の温度が上がるのではなく、平均気温が上がっているのですから、この時期の気温も上がっているはずなのです。この子達がこの時期に生き延びているのも、温暖化が影響しているのでしょうか。

 この子達にとっては、命をつなぐ時間が延びるのですから喜ばしいことなのかも知れません。人間にとっても、将来の温暖化よりも現在の経済発展の方が大事という方もいるかと思います。しかし、人間には将来を考え、変える力があります。今を喜ぶだけではなく、将来を生き延びることにも十分に考えを払うべきではないでしょうか。

 ところで、最近、太陽光発電の先行きが急に不透明になってきました。私の理解が不正確なのかも知れませんが、電力会社が太陽光発電で発電した電力を買い取るための発電設備と送電系統との接続を拒んでいるということのようです。どうやら発電設備の急増が背景にあり、そのさらに背景には、電力会社が高額のお金を払って電力を買い取るということにあるようです。

 これだけ聞くと、たしかに、太陽光発電にストップがかかるのも仕方がないとも思えます。
 しかし、太陽光発電は、発電の際には二酸化炭素を産まないクリーンなエネルギーであって、温暖化防止のためには、必要な設備だと思います。
 どうか、今だけを考えないで、将来も見据えて太陽光発電を普及させる手を打っていって欲しいものだと思います。

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長女の引っ越し

〔弁護士 北岡秀晃〕

 先日、神戸で一人暮らしする長女が引っ越しをするというので、妻と一緒に手伝いに行ってきました。長女の住む六甲は、私や妻が学生時代を過ごした街であり、長女が借りた賃貸マンションは、私が約30年前に暮らしていた下宿にほど近いところでした。私が住んでいた古い文化住宅は、阪神大震災で被災し、今は駐車場となっています。

 長女が一人暮らしを始めて4年あまり。以前から狭さを理由に引っ越しを考えていたようですが、忙しさもあり踏み切れなかったようです。それを後押ししたのは、神戸地方裁判所の執行官からの連絡でした。どうもマンションについて不動産競売の手続が開始になったらしく、執行官が現況調査のために、占有者である各部屋の賃借人に問い合わせをされたようです。長女は不安に思ったようですが、幸いにして父が弁護士ですので直ちに相談してきた次第です。

 このことがあって、本格的に転居先を探し、近くにより広く気に入った賃貸マンションが見つかり、引っ越しとなりました。ちなみに、賃貸マンションは競売になったとしても、買受人は賃貸マンションとして買い受けますので、所有者が変わったとしても賃貸人としての地位を引き継ぎます。従って、必ずしも転居する必要はありません。

 食べることの好きな長女は、料理することが大好きで、パーティーの料理を作ったり、会社の同僚から注文を受けてお弁当を作ったりすることもしばしばあるそうです。そのため調理器具や食材、料理の本が一杯で、よくこれだけのものを買いそろえたものと唖然とし、また感心しました。
 それぞれの人生を歩んでいくものなのですね。