長女の引っ越し

〔弁護士 北岡秀晃〕

 先日、神戸で一人暮らしする長女が引っ越しをするというので、妻と一緒に手伝いに行ってきました。長女の住む六甲は、私や妻が学生時代を過ごした街であり、長女が借りた賃貸マンションは、私が約30年前に暮らしていた下宿にほど近いところでした。私が住んでいた古い文化住宅は、阪神大震災で被災し、今は駐車場となっています。

 長女が一人暮らしを始めて4年あまり。以前から狭さを理由に引っ越しを考えていたようですが、忙しさもあり踏み切れなかったようです。それを後押ししたのは、神戸地方裁判所の執行官からの連絡でした。どうもマンションについて不動産競売の手続が開始になったらしく、執行官が現況調査のために、占有者である各部屋の賃借人に問い合わせをされたようです。長女は不安に思ったようですが、幸いにして父が弁護士ですので直ちに相談してきた次第です。

 このことがあって、本格的に転居先を探し、近くにより広く気に入った賃貸マンションが見つかり、引っ越しとなりました。ちなみに、賃貸マンションは競売になったとしても、買受人は賃貸マンションとして買い受けますので、所有者が変わったとしても賃貸人としての地位を引き継ぎます。従って、必ずしも転居する必要はありません。

 食べることの好きな長女は、料理することが大好きで、パーティーの料理を作ったり、会社の同僚から注文を受けてお弁当を作ったりすることもしばしばあるそうです。そのため調理器具や食材、料理の本が一杯で、よくこれだけのものを買いそろえたものと唖然とし、また感心しました。
 それぞれの人生を歩んでいくものなのですね。

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