事務所ニュースのことなど

〔弁護士 藤澤頼人〕

 当事務所では毎年1回、事務所ニュースを発行しています。
 先日、今年の分が発行されたのですが、私のおすすめする食べ物のお店をご紹介するコーナーがありました。

 今回は、事務所の近くの、美味しくてボリュームもたっぷりのカレー屋さんをご紹介しました。そのお店は、私がご紹介するまでもなく有名なお店で、私が食べているときに聞こえてくるお店のご主人とお客さんの会話から、日本全国からこのお店のカレーを食べにお客さんがいらしているのがわかります。皆様も事務所にお越しの際、お腹に余裕がおありの時は、お立ち寄りになられてはいかがでしょうか。

 さて、今回のブログは、このカレーのお店のご紹介が目的ではなくて、記事の反響のお話しです。
 このニュースを皆様にお送りした後、何度か、この記事は連載になるのですかと聞かれました。記事には「第1回」と書いてあったものの、「次回に続く…かも」とも書きましたので、どうなんですか、ということをお聞きになっていらっしゃったわけです。実を言いますと、全くの未定です。続くかどうかは、来年の紙面の編集状況しだいという身も蓋もないことになりそうです。

 ただ、事務所ニュースを、いろいろな方が、そんな細かいところまで読んでいただいていたことにはかなり驚きました。
 事務所が皆様に向けて発行しているニュースですから、皆様方にお読み頂くのはわかっているつもりでした。が、こうしてご感想などをいただくと、今更ではありますが、事務所ニュースを読んで頂いてることを実感した次第です。やはり、読んで頂いていることを実感しますと、よし、次も頑張って良い記事を書くぞ、と言う気持ちもわき起こってきますので、もし、事務所ニュースをお読み頂いたら、ご感想など頂けますと励みとなります。

 なお、事務所ニュースは、事務所ホームページの「事務所からのお知らせ」の欄の「■新年あけましておめでとうございます。」の記事の一番下にあるリンクをクリックして頂いてもご覧頂けます。

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表現の自由とテロ

〔弁護士 北岡秀晃〕

 2015年。事務所ニュースの巻頭言で、「輝かしい平和の道を歩む年」になることを願った年でしたが、フランスの新聞社に対する凄惨な銃撃テロが最初の大きなニュースとなりました。

 いかに風刺の内容がある宗教の信仰心を傷つけるものであったとしても、言論等の表現である限り、それ対する反論は言論によらなければなりません。暴力による反撃が許されないのは当然のことです。全世界の人々が表現の自由を守ることの重要性を意識し、報道機関等がこのようなテロ行為により表現を萎縮することのないよう、みんなで支えていく必要があると思われます。

 そういえば、昨年末には、サイバー攻撃やネット上にテロを予告するメッセージが掲載されるなどしたことを受け、ソニーピクチャーズが北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を描いたコメディー映画の公開中止にしたことがありました。この対応をオバマ大統領が批判したことを受け、ソニーピクチャーズは一転して中止を撤回し、公開に踏み切りました。結論的には歓迎すべきことですが、政府の批判を受けて態度を変えたとすれば、国家からの自由という点で問題は残ります。いずれにしても、表現行為に対するテロという問題は、今年も世界が抱える大きな課題となりそうです。

 日本人の多くは、年の初めに神社にお参りし、神様にいろいろなお願いをしたと思います。願いをきいてもらうために、善行を心がけようと思ったのは、私だけではないでしょう。そのような意識からすれば、「神は偉大なり」と言いつつ人助けなど善行こそをすべきであり、「神は偉大なり」と叫びながら自動小銃を乱射し、無抵抗の人たちを殺害するなど到底考えられません。多くのイスラム教徒も同じ思いでしょう。
 非寛容ではなく、自由と寛容こそが大切にされるべきです。

お正月読書日記

〔弁護士 山﨑靖子〕

 あけましておめでとうございます。
 そろそろお正月気分が抜けるころでしょうか。今年最初のブログは、お正月休みの読書報告から始めます。

1 「イノセント・デイズ」(早見和真)
 各紙で絶賛されてるので読みました。元恋人の妻と1歳の双子を放火によって殺害した確定死刑囚の幸乃。彼女の生い立ちをたどりながら、事件の真相を解き明かしていく、というストーリーですが・・・・・。正直なところ、さっぱり感情移入ができない。登場人物のどれにも。こんなことで代わりに死刑囚になるかなあ、という違和感。最大の疑問は帯に書いてある「ひとりの男だけが味方であり続ける。」のこと。「ひとりの男」って誰?味方の男は3人いるけどなあ。

2 「その女アレックス」(ピエール・ルメートル)
 週刊文春2014年ミステリーベスト10の1位。監禁されて檻に幽閉され、衰弱したアレックスは必死で脱出し・・・・。アレックスは被害者なのか?ストーリーがどんどん予想とずれていく感じがすごくおもしろかった。元旦に一気読みしました。タイトルだけ読むと「その男ゾルバ」みたいですが、全然違います(そちらの映画も傑作ですが)。妙にぬるい和物ミステリに飽き飽きしている人にお薦めします。

3 主人公が女性で、しかも2冊とも最後は死にます。お正月早々縁起が悪いので、最後は元気な女性が主人公の本をご紹介します。
 「夜また夜の深い夜」(桐野夏生)
 顔を変える続ける母親とアジアやヨーロッパの都市を転々としながら成長する「マイコ」。国籍も父親も本名もわからず、学校にもまともに通わせてもらえない。マイコは家出し、アナとエリサに出会う。犯罪を重ねながら生き抜いていくマイコたち。サバイバル小説で成長小説。ただし、それほど甘い話ではありません。
 読後感が良いわけではないし、マイコの将来が明るいわけでもない。
 それでも最後はマイコの前向きで明るい手紙で締めくくっています。
 読んだ人の夜が明ける日が来るかどうか知りませんが、お薦めです。