今年の桜あれこれ

弁 護 士 吉 田 恒 俊

今年の桜は特に綺麗でした。どなたもそうおっしゃいますから本当に美しかったのでしょう。私も自宅の2階から見る桜に引かれて、妻を乗せて車で近くまで行き、そこから初めての道路を誘われるように進んでいきますと、近大農学部の入り口の桜並木にぶつかりました。並木は100m以上はあるでしょうか、両側から6mくらいの通路を覆うように満開の「染井吉野(ソメイヨシノ)」が続いています。手前の駐車場に車を止めて入っていきましたが、たわわな花が顔に触れるほど近いのです。大学は宣伝はしていないようですが市民に開放しているそうですから、不法侵入にはなりませんからご安心ください。並木の奥にも池を囲んで沢山のみごとな桜がありました。

ちなみに染井吉野は元々1本の木から増やされて全国に広がったので、DNAが同じということになります。一卵性双生児と同じで、みんなそっくりなのです。だから、同じように咲いて同じように散ります。今では全国の桜の名所のうち約8割が染井吉野と言われています。桜と言えば大抵染井吉野をさしていることでしょう。

しかし、桜は約100種類(一説には300という)もあるそうです。生駒市あすか野に宅地開発でわざわざ残された染井吉野の並木道があります。それは美事ですが、別に数年前からいろんな種類の桜の木が植えられいることに今年気付きました。ざっと30本(30種類)ぐらいあるでしょうか。その中で、「駿河台匂い(スルガダイニオイ)」という一重の白い花はえも言えない上品な香りがします。目の見えない人はこの匂いで桜の季節を感じるそうですが、私は桜の花の匂いをかいだのは初めてで、珍しい経験をしました。さらに、「須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)」という八重の桜は、花びらが緑色で、有名な「御衣黄(ギョイコウ)」とよく似ています。最後にご存じの「楊貴妃(ヨウキヒ)」もありました。八重という感じがしないスマートでかつ高貴な感じのするピンクの花です。まだ3メートルくらいの小木ですが、それぞれ堂々とした存在感がありました。

こんな話を30人ぐらいの会議の終わりに,時間が余ったので遊び心で話したのですが、帰ってから朝日新聞を見たら、その日の土曜特集版で桜のことが大きく取り上げていたので驚きました。そこでは、イングランドから里帰りした大きな一重の花を咲かせる「太白(タイハク)」の話が中心でした。

つまらないうんちくを傾けましたが、皆様も我が国伝統の花である桜への関心をさらに一歩進められては如何でしょうか。染井吉野とはひと味もふた味も違った沢山の桜に強い印象と愛着を持たれること間違いありません。

ちなみに上述の花の写真はネットで親切な方々が提供してくれていますので、そちらのご参考にして下さい。。
(2016/04/23)

広告