新進気鋭の女性弁護士を迎えます

[弁護士 佐藤 真理]

今年も、早いもので、もうすぐ4月となります。
いつもでしたら、春爛漫で心うきうきの季節ですが、今年の春は様相が違いますね。

新型コロナウイルスが、なかなか収まらず、毎日、どのように過ごせばいいのか、悩みは尽きません。

私も、先日、トイレットペーパーを買いに行ったら「一人にひとつ」ということでした。もう少し、辛抱してじっとしている、ということでしょうか。

今年のこの経験は、ぜひ、記録して次に生かしたいと思い、メモにしています。

「奈良合同法律事務所」は、この4月に
大久保陽加弁護士を迎えて『弁護士4人体制』になり、
よりパワーアップします!

☆ 判断力と人間力に卓越した超ベテランの吉田恒俊所長
☆ 不屈の戦闘性を誇る私、弁護士の佐藤真理
☆ 新進気鋭の切れ味鋭い松本恒平弁護士
☆ 東京で2年のキャリアを積んだ女性の大久保陽加弁護士

この4人で、日常の小さな悩みから、相続、離婚、解雇問題など、人生の分かれ道になる大きな問題まで、その他のあらゆるジャンルのご相談をお受けさせていただきます。

悩んだらすぐに相談すると解決も早いです。
相談料は、30分3300円(税込み)です。一人で抱え込まず、まずは気楽に電話予約して私たち弁護士にその悩みを話してみませんか。

お待ちしております!
2020年3月23日

カテゴリー: sato

東京電力元会長らの無罪判決は不当                  政府の長期評価を意図的に否定した裁判所

[弁護士 吉田 恒俊]

はじめに
去る9月19日、東京電力の旧経営陣の刑事責任を問う裁判で、東京地方裁判所刑事4部(永渕健一裁判長)は、勝俣恒久・元会長、武黒一郎・元副社長、武藤栄・元副社長の3名の被告人をいずれも無罪としました。この裁判は、直前まで起訴しようと準備していた検察官が、上司の圧力に屈して不起訴にしたため、検察審査会で起訴相当となり、指定弁護士が検察官役となって起訴したものです。

争点は津波の襲来の予見
争点は、被告人らに津波襲来の予見可能性があったと認められるか否かでした。「予見可能性」とは、予め予測できたかどうか」という意味です。政府の地震調査研究本部(「推本」)は2002年7月に「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」(「長期評価」)を公表しました。
民事の損害賠償訴訟では裁判所はこの長期評価を信用できるものとしているのに、この判決では、「客観的な信頼性、具体性があったと認めるには合理的な疑いが残る。」として無罪を言い渡したのです。長期評価の内容は、福島県沖でマグニチュード8.2前後の地震が起きる可能性があり、それを基に津波の数値解析をした東電は、2009年6月に15.7メートルの津波対策が必要と分析していたのです。しかし、東電は国にも福島県にもその分析結果を隠し続け、国に報告したのは震災の4日前でした。

予見可能性はあった
東電は防潮壁の設置をしなかっただけでなく、建屋の入口である大物搬入口の水密化(水の浸入を防ぐ工事)、主要機器の設置されている部屋の水密化、代替電源などの高台設置などの対策を何ら取らなかったのです。どれか一つでもやっていたらあのような大災害は避けられた可能性が高いのです。
スリーマイル島やチェルノブイリなど外国での原発の大事故にもかかわらず、東電は日本の原発は絶対安全だと宣伝して、国の長期評価をも無視して国民を騙してきたのです。福島の事故で嘘がばれて、国民に重大な被害を与えているのに、被告人ら東電元幹部は自分らの刑事責任を否定するという無責任な態度をとり続けています。

裁判所の理屈
裁判所の理屈は、「当時の法令上の規制や国の指針、審査基準は絶対的安全性の確保までを前提にしていなかった」と言うのです。しかし、指定弁護士は絶対安全性などという高いハードルを要求していません。あと10メートルの防護壁の設置と上記の対策をすればよかったのです。部下からの進言があったのに、被告人らはこれを無視し何らの津波対策をしなかったのです。過失は明らかです。
2008年2月16日の御前会議で推本の長期評価に基づいて津波対策を講ずる方針が了承されました。判決はその証拠となる部下の山下原子力管理部長(中越沖地震対策センター長)の調書の信用性がないとしました。
本件では地震による15メートルの津波の可能性は指摘されていました。部下から対策も進言されていました。それを無視して何もしなかったのですから、有罪は当然だと思います。判決はこの点で、被告人らを無罪にするために、長期評価と山下調書を否定するという、意図的と言える誤りを犯して、強引に無罪にしたのです。
控訴中の東京高裁での裁判を見守りましょう。
(2019.12.13)

福島第1原発に石棺をかぶせよう デブリを持って行くところはありません

[ 弁護士 吉田 恒俊]

デブリをどこに捨てる気?
2011年(平成23年)3月11日に発生した東電福島第1原子力発電所大事故から8年9か月が経ちました。東電は廃炉工程表で、当初から最終工程を「原子炉施設の解体等」と明記し、事故から30~40年後の作業完了を目指しています。しかし、無責任な願望であり未だに収束の見通しが立っていません。最近、溶融核燃料(デブリ)撤去を始めるかのような記事を見かけましたが、撤去したデブリをどこへ持って行くのでしょう。まさか海洋や奥山に捨てようと考えているのではないでしょうね。日本と世界のどこを探しても何十年も放射線をはき続ける危険なものを受け入れるところなどないに決まっています。

石棺で覆うしかない
だから、私はチェルノブイリと同様その場を石棺でおおって永久に付近を立ち入り禁止にする以外にないと考えています。廃炉費用も格段に安くて済みます。これ以上税金を無駄に使ってほしくありません。誰もそのことを言わないのは、地元の人たちに遠慮しているからでしょう。12月5日の朝日新聞社説でも「作業はきわめて難しく、難航が予想される。」としながら、はじめに撤去・搬出ありきの論調で、現地凍結の話はありません。しかし、冷たいようでも言わなければならないこともあります。

早く再生可能エネルギーへの転換を!
現実を直視すれば、二度とこんな被害を受けないために、原発を全廃していち早く再生可能エネルギーに移行する必要があります。先日来日されたフランシスコロ-マ教皇も「安全が保障されない限り、核エネルギーは使うべきではない」と明言しています。無責任な東電と政府の原発事業の尻ぬぐいのために、これ以上無駄な廃炉費用まで国民に負担させること自体許しがたいことです。

原発廃止は選挙の争点
原発問題が選挙の争点にならないのはなぜでしょうか。私はいらいらする思いです。時間はありません。今度同じ事故が起こったら日本は壊滅するでしょうから。
(2019/12/05)

夏の思い出

[弁護士 佐藤 真理]

ようやく秋の訪れを感じる今日この頃です。
今年の夏の思い出は、8月に長女が参加した千葉県習志野市での水泳大会に二日がかりで応援に行ったことです。
東日本の医学部のある38大学の大会で、長女は50メートル背泳で8位入賞。200メートルリレーでは、第2泳者を務め、見事に銅メダルを獲得したのです。

何故か秋田大学の応援席から観戦しましたが、40数年前の、私の学生時代を思い出しました。武道館で開かれた少林寺拳法の関東大会・全日本大会に3回ほど、選手として参加したことがあります。多少の違いはあるものの、各大学が選手の応援を競い合う熱気と雰囲気はほぼ同じで、思わず熱くなりました。

長女が小・中学生のころ、あちこちの温水プールに毎週のように通ったことを思い出します。長女は私の両足の間を潜って通り抜けるのが得意でした。来年は4回生で、記録の更新が今から楽しみです。

昨年11月には、三男のアメフットボールの最終試合に応援に行きました。アメフット観戦は初めてでしたが、激しいぶつかり合いの中、残り1ヤードで相手が新規攻撃権を得て攻めようとした際、三男が相手のランを読んで見事タックルで潰し、攻撃権を奪い返すなど大活躍。結局、大差で勝利を収めることができ、親子ともども大喜びでした。

学生時代、長男はサッカー部、次男は野球部で熱心に活動しましたが、忙しさにかまけて応援に行けず、少し、後悔しています。

2019年9月16日

カテゴリー: sato

イギリスは本当にEUを離脱するのか?

[ 弁護士 吉田 恒俊]

イギリスの新首相ボリス・ジョンソン氏は来る10月末のEU離脱の強硬派であります。国民投票の時から強行離脱を吹聴して、とうとう首相になってしまいました。メイ前首相は離脱の合意に向けて最大限の努力をしたと思いますが、イギリスの国会はこれを否決しました。否決の中心にはジョンソン氏がいました。保守党の党員達はその彼を党首に選んだのです。世論調査ではEU離脱反対が多数ですから、国民の意思と政権の意思とが食い違っています。民主主義の危機です。

独裁国でなくとも最近権力の意向と民意とが食い違うことが多くなっているように思います。その典型はアメリカのトランプ大統領ではないでしょうか。ジョンソン首相は小型トランプと言われていますが、このまま離脱すれば、ヨーロッパで孤立したジョンソン氏はトランプ氏の召使いに落ちぶれるかもしれません。

もしかしたら、ジョンソン首相は強固離脱を避け、メイ首相がEUと合意した方向に転換するかもしれません。それは彼が希代の大嘘つきであることを世界にさらすことになりかねません。権力を握るために、「離脱、離脱」と叫び続けて、国民と保守党の党員を欺いて党首に当選したのですから。

結果的に約束通り、EUとの合意なき離脱をした場合は、今は開いているアイルランドとの国境は完全に閉鎖されることになります。そうすると北アイルランドで独立運動が復活して、再び武装闘争が発生しかねません。私は30年ぐらい前にロンドンの裁判所を見学したときに、手荷物検査をされて驚きましたが、当時IRA暫定派による武装闘争でパリの裁判所の外壁には爆破された跡が残っていました。2005年7月にIRA暫定派が武装闘争の終結を宣言して武装解除(武器の放棄)してまだ15年にしかならないのです。

その他ブレグジットによる影響は、①英国経済に対し、1970年代の石油危機に匹敵する大きなマイナスのショックを与える。②貿易障壁が高くなることで、英国、EU双方の企業が打撃を受ける。③港湾・空港での通関手続きや検査、企業倒産、部品の備蓄などの措置の必要など種々の対応(莫大な時間と費用)が必要になる。④英ポンドの下落や株価への影響など、はかりしれないと言われています。

ブレグジットは少なくとも短期的には世界の政治と経済に大きな影響があり、直接的には全ヨーロッパにダメージが及ぶに違いありません。米や中ロは内心喜んでいるかもしれません。では日本にはどんな影響があり、私たちはどのように対応すればいいのでしょうか。一緒に考えましょう。

新元号「令和」の意味(続)   (友好と平和の時代に)

[弁護士 吉田 恒俊]

桜とぼたんの華やかな時が過ぎて、鮮やかな新緑の季節が巡って参りました。前回令和の裏の意味を考えましたが、今回はそうは言っても戦争のできる国を目指す安倍首相の思い通りにはすべきでないとの思いで、「令和」をとらえ直しました。

新元号で騒々しかった世間も早くも落ち着いてきたようです。読者の皆様は1ヶ月半を経て、新元号「令和」に対する印象は変わりましたか。考案者の中西進氏によれば、令は「麗しい」、和は「平和」と「大和」を表現し、令和は『麗しき平和をもつ日本』という意味だそうです。前回述べた「令和」の裏の意味に加えて、この間私は「レイワ」という語感が冷たい感じがしてきました。令と冷の字が似ている上、発音が「霊」を連想させるからでしょうか。それに「令」の字は命令の令ですから、そこからも冷たい政治を感じさせます。

そうは言っても、令和はこれから元号としてあり続けるでしょうから、私は前向きにとらえたいと思い直しました。2つの文字は万葉集から採られましたが、それはまた中国の古典である文選という書物に源を持つものということが明らかになりました。

これまでの日本の元号は全て中国の古典(漢籍)から採用されたそうですが、だからといって今の中国を感じた人はいなかったと思うのです。中国の古典は同時に日本の古典であり、日本文化に根付いています。何ら恥じることはありません。仏教も中国から伝わって今や中国より日本で定着しています。西洋文化もルネッサンスでギリシャ、ローマの文化を承継して発展したものであり、ドイツやフランスの文化にとっても原点であることを誰も否定しません。文化を語るのに国にこだわる必要はないのです。

安倍首相があまりに「国書」を強調するので、逆にこれまで意識しなかった「中国」という国を私たちに印象づけることになりました。そこで、私は、新元号が日本と中国の双方の古典から採用されたものと受け止め、日本と中国ひいては日本と同じ漢字圏である北東アジアの平和と友好を象徴する言葉として、前向きの気持ちでとらえたいと思うのです。それよって、令和という時代が戦争のない平和な社会を作ろうとする人々を励まし、日本人の真の願いと現天皇並びに考案者の期待にも応える、本当に「麗しき平和をもつ日本」を実現させることにもつながるのではないでしょうか。

もっとも、仕事上年号と西暦との換算にいつも苦労しています。明治、大正、昭和、平成に加えて令和が入りますと、さらにややこしくなります。暦は一つに統一されるべきと考えます。裁判では1年でも間違いますと時には致命傷になりますから、換算にはことに気を遣います。それでも政治は年号を押し付けてきますから、それなら前向きにとらえようと思った次第です。
2019/05/12

新元号「令和」の裏の意味

[ 弁護士 吉田 恒俊 ]

4月1日に発表された新元号が「れいわ」について、安倍首相がもっともらしくその意味を語っているのを聞くと、何か裏があるのではないかと勘ぐりたくなるのは私だけではないと思うので、あまのじゃくと言われることを承知で投稿します。

ラ行が異例であることはさておき、漢字の碩学白川静先生は、令という文字は、「みことのり、言いつける、よい、せしめる、たとえ」などの意味があるとされる。令の本来の形は礼服を着けて跪いて神意を聞く人の姿である。黎明、令弟などいい意味で使われることが多いが、巧言令色の「令色」のようにうわべだけの愛想よしのように悪く使われることもある。せしめる、という意味は支配することを連想するし、もし・・・とかたとえ・・・のように仮にという意味もある。

そうすると、「令和」の裏には、平和を支配するとか、仮の平和などの意味が含まれているとも言えるのである。起案者がどんな学者であろうと安倍首相の意思を忖度して、このような表向きはいいことずくめであるが、裏には毒を含んだ元号を考え出したのではないかという疑問が消えない。国民を騙すことに長けた政権ならやりかねないと思うのはうがち過ぎであろうか。

新元号の名がレイワと聞いて、ラ行の読み方に違和感を感じた人は多いのではなかろうか。元来、ラ行音というのは外来音で、大和ことばにはなかったとされます。これまでラ行で始まった年号は霊亀、暦仁、暦応そして令和しかない。あえてラ行という異例の語感を持つ「令」という文字を持ってきたのは、安倍首相の深謀遠慮があると思わざるを得ない。

令和の時代の始まりにあたり、これまで以上に権力監視を強めて、裏の毒が表に出てこないように用心しなければならないと気を引き締めるのであります。
2019/04/03記す