福島第1原発に石棺をかぶせよう デブリを持って行くところはありません

[ 弁護士 吉田 恒俊]

デブリをどこに捨てる気?
2011年(平成23年)3月11日に発生した東電福島第1原子力発電所大事故から8年9か月が経ちました。東電は廃炉工程表で、当初から最終工程を「原子炉施設の解体等」と明記し、事故から30~40年後の作業完了を目指しています。しかし、無責任な願望であり未だに収束の見通しが立っていません。最近、溶融核燃料(デブリ)撤去を始めるかのような記事を見かけましたが、撤去したデブリをどこへ持って行くのでしょう。まさか海洋や奥山に捨てようと考えているのではないでしょうね。日本と世界のどこを探しても何十年も放射線をはき続ける危険なものを受け入れるところなどないに決まっています。

石棺で覆うしかない
だから、私はチェルノブイリと同様その場を石棺でおおって永久に付近を立ち入り禁止にする以外にないと考えています。廃炉費用も格段に安くて済みます。これ以上税金を無駄に使ってほしくありません。誰もそのことを言わないのは、地元の人たちに遠慮しているからでしょう。12月5日の朝日新聞社説でも「作業はきわめて難しく、難航が予想される。」としながら、はじめに撤去・搬出ありきの論調で、現地凍結の話はありません。しかし、冷たいようでも言わなければならないこともあります。

早く再生可能エネルギーへの転換を!
現実を直視すれば、二度とこんな被害を受けないために、原発を全廃していち早く再生可能エネルギーに移行する必要があります。先日来日されたフランシスコロ-マ教皇も「安全が保障されない限り、核エネルギーは使うべきではない」と明言しています。無責任な東電と政府の原発事業の尻ぬぐいのために、これ以上無駄な廃炉費用まで国民に負担させること自体許しがたいことです。

原発廃止は選挙の争点
原発問題が選挙の争点にならないのはなぜでしょうか。私はいらいらする思いです。時間はありません。今度同じ事故が起こったら日本は壊滅するでしょうから。
(2019/12/05)

イギリスは本当にEUを離脱するのか?

[ 弁護士 吉田 恒俊]

イギリスの新首相ボリス・ジョンソン氏は来る10月末のEU離脱の強硬派であります。国民投票の時から強行離脱を吹聴して、とうとう首相になってしまいました。メイ前首相は離脱の合意に向けて最大限の努力をしたと思いますが、イギリスの国会はこれを否決しました。否決の中心にはジョンソン氏がいました。保守党の党員達はその彼を党首に選んだのです。世論調査ではEU離脱反対が多数ですから、国民の意思と政権の意思とが食い違っています。民主主義の危機です。

独裁国でなくとも最近権力の意向と民意とが食い違うことが多くなっているように思います。その典型はアメリカのトランプ大統領ではないでしょうか。ジョンソン首相は小型トランプと言われていますが、このまま離脱すれば、ヨーロッパで孤立したジョンソン氏はトランプ氏の召使いに落ちぶれるかもしれません。

もしかしたら、ジョンソン首相は強固離脱を避け、メイ首相がEUと合意した方向に転換するかもしれません。それは彼が希代の大嘘つきであることを世界にさらすことになりかねません。権力を握るために、「離脱、離脱」と叫び続けて、国民と保守党の党員を欺いて党首に当選したのですから。

結果的に約束通り、EUとの合意なき離脱をした場合は、今は開いているアイルランドとの国境は完全に閉鎖されることになります。そうすると北アイルランドで独立運動が復活して、再び武装闘争が発生しかねません。私は30年ぐらい前にロンドンの裁判所を見学したときに、手荷物検査をされて驚きましたが、当時IRA暫定派による武装闘争でパリの裁判所の外壁には爆破された跡が残っていました。2005年7月にIRA暫定派が武装闘争の終結を宣言して武装解除(武器の放棄)してまだ15年にしかならないのです。

その他ブレグジットによる影響は、①英国経済に対し、1970年代の石油危機に匹敵する大きなマイナスのショックを与える。②貿易障壁が高くなることで、英国、EU双方の企業が打撃を受ける。③港湾・空港での通関手続きや検査、企業倒産、部品の備蓄などの措置の必要など種々の対応(莫大な時間と費用)が必要になる。④英ポンドの下落や株価への影響など、はかりしれないと言われています。

ブレグジットは少なくとも短期的には世界の政治と経済に大きな影響があり、直接的には全ヨーロッパにダメージが及ぶに違いありません。米や中ロは内心喜んでいるかもしれません。では日本にはどんな影響があり、私たちはどのように対応すればいいのでしょうか。一緒に考えましょう。

新元号「令和」の意味(続)   (友好と平和の時代に)

[弁護士 吉田 恒俊]

桜とぼたんの華やかな時が過ぎて、鮮やかな新緑の季節が巡って参りました。前回令和の裏の意味を考えましたが、今回はそうは言っても戦争のできる国を目指す安倍首相の思い通りにはすべきでないとの思いで、「令和」をとらえ直しました。

新元号で騒々しかった世間も早くも落ち着いてきたようです。読者の皆様は1ヶ月半を経て、新元号「令和」に対する印象は変わりましたか。考案者の中西進氏によれば、令は「麗しい」、和は「平和」と「大和」を表現し、令和は『麗しき平和をもつ日本』という意味だそうです。前回述べた「令和」の裏の意味に加えて、この間私は「レイワ」という語感が冷たい感じがしてきました。令と冷の字が似ている上、発音が「霊」を連想させるからでしょうか。それに「令」の字は命令の令ですから、そこからも冷たい政治を感じさせます。

そうは言っても、令和はこれから元号としてあり続けるでしょうから、私は前向きにとらえたいと思い直しました。2つの文字は万葉集から採られましたが、それはまた中国の古典である文選という書物に源を持つものということが明らかになりました。

これまでの日本の元号は全て中国の古典(漢籍)から採用されたそうですが、だからといって今の中国を感じた人はいなかったと思うのです。中国の古典は同時に日本の古典であり、日本文化に根付いています。何ら恥じることはありません。仏教も中国から伝わって今や中国より日本で定着しています。西洋文化もルネッサンスでギリシャ、ローマの文化を承継して発展したものであり、ドイツやフランスの文化にとっても原点であることを誰も否定しません。文化を語るのに国にこだわる必要はないのです。

安倍首相があまりに「国書」を強調するので、逆にこれまで意識しなかった「中国」という国を私たちに印象づけることになりました。そこで、私は、新元号が日本と中国の双方の古典から採用されたものと受け止め、日本と中国ひいては日本と同じ漢字圏である北東アジアの平和と友好を象徴する言葉として、前向きの気持ちでとらえたいと思うのです。それよって、令和という時代が戦争のない平和な社会を作ろうとする人々を励まし、日本人の真の願いと現天皇並びに考案者の期待にも応える、本当に「麗しき平和をもつ日本」を実現させることにもつながるのではないでしょうか。

もっとも、仕事上年号と西暦との換算にいつも苦労しています。明治、大正、昭和、平成に加えて令和が入りますと、さらにややこしくなります。暦は一つに統一されるべきと考えます。裁判では1年でも間違いますと時には致命傷になりますから、換算にはことに気を遣います。それでも政治は年号を押し付けてきますから、それなら前向きにとらえようと思った次第です。
2019/05/12

新元号「令和」の裏の意味

[ 弁護士 吉田 恒俊 ]

4月1日に発表された新元号が「れいわ」について、安倍首相がもっともらしくその意味を語っているのを聞くと、何か裏があるのではないかと勘ぐりたくなるのは私だけではないと思うので、あまのじゃくと言われることを承知で投稿します。

ラ行が異例であることはさておき、漢字の碩学白川静先生は、令という文字は、「みことのり、言いつける、よい、せしめる、たとえ」などの意味があるとされる。令の本来の形は礼服を着けて跪いて神意を聞く人の姿である。黎明、令弟などいい意味で使われることが多いが、巧言令色の「令色」のようにうわべだけの愛想よしのように悪く使われることもある。せしめる、という意味は支配することを連想するし、もし・・・とかたとえ・・・のように仮にという意味もある。

そうすると、「令和」の裏には、平和を支配するとか、仮の平和などの意味が含まれているとも言えるのである。起案者がどんな学者であろうと安倍首相の意思を忖度して、このような表向きはいいことずくめであるが、裏には毒を含んだ元号を考え出したのではないかという疑問が消えない。国民を騙すことに長けた政権ならやりかねないと思うのはうがち過ぎであろうか。

新元号の名がレイワと聞いて、ラ行の読み方に違和感を感じた人は多いのではなかろうか。元来、ラ行音というのは外来音で、大和ことばにはなかったとされます。これまでラ行で始まった年号は霊亀、暦仁、暦応そして令和しかない。あえてラ行という異例の語感を持つ「令」という文字を持ってきたのは、安倍首相の深謀遠慮があると思わざるを得ない。

令和の時代の始まりにあたり、これまで以上に権力監視を強めて、裏の毒が表に出てこないように用心しなければならないと気を引き締めるのであります。
2019/04/03記す

「臭い仲」

[弁護士 吉田 恒俊]

 新年から臭い話でお許し願います。
 正月の仕事始めの翌日、ばったりトイレで隣室の弁護士と会った。彼はちょうど小用を終わったところであることは腰を振っていたので分かった。こちらはトイレの入り口付近の洗面台のところにいたが、彼がこちらを振り向いたので構わず新年の挨拶をした。彼は慌ててチャックを挙げて「本年もよろしく」と言ってくれた。正月早々臭い仲になった。

 とは言え、最近トイレが臭くなくなったので感心する。公共のトイレも女性用は当然として男性用も臭いが少ない。我が事務所のビルはほとんど臭わない。禅寺での修行で一番つらいのは便所掃除だそうだが、最近はどうだろう。お寺のトイレも近代化しているのではなかろうか。

 理由は水洗に加えてウォッシュレットの普及であるが、男性用は立位トイレでの水洗の仕方もあるのではないか。立ったと同時に水が流れ、終わって離れる間際にも水が流れる。それも惜しみなく流す。その上でしっかり掃除すれば、トイレは座敷の仲間入りだ。ホテルで、バスタブと一緒にウォッシュレットがあるのに、かつては違和感を持ったが、最近はなくなった。文明の勝利と言えよう。

 私は奈良の田舎が祖父の家で、小学生の頃よく泊まったものだが、トイレは家の外にあった。冬は寒く、いつも臭ったが、外気と混ざるのでさして気にならなかった。田んぼの隅っこには肥料用の小便たんごがあって、屎尿が溜められていた。発酵させて野菜類の根元に撒くのだ。私も手伝ったことがある。小便たんごは始めは臭いが発酵して次第にそれが表面を覆い、落ち着いた臭いとなる。時にはいたずら小僧が誤ってそこに落ちると悲劇である。発酵しつつある屎尿でもやはり臭い。落ちた人は名前を変えるしきたりとなっていた。

 私のトイレでの新年の挨拶も、もう臭い仲と言えなくなったかもしれない。しかし、田舎の田園風景を思い出すと少し寂しい気がする。発酵してきれいな空気と混じって落ち着いた小便たんごの臭いが懐かしい。

<地球生命体の話 下> 宇宙は1400億年、地球生命はあと100年?

[ 弁護士 吉田 恒俊]

さて、宇宙は1400億年安泰という話から始まったお話も最後になりました。皆さんは宇宙人はいると思われますか?これまでの観測結果では「いない」という話になっています。何故いないのか?今回は宇宙的規模で高度な文明を持った生命体の存亡について考えたいと思います。

現在の人類は既に高度な文明を持ったと言えるでしょう。著名なアメリカの科学者は、人類は今後1000年スケールで太陽系に満ち、10万年スケールで銀河系宇宙に満ち、宇宙生命体として発展するであろう、と予測しています。それが事実なら、地球より何万年か前に発達した生命体により、今や宇宙は生命で満ち、宇宙人が頻繁に地球を訪問していなければならないはずです。

なぜなら、この銀河系だけでも太陽と同じような恒星が1000億個あります。その内1億個に地球型生命を持つ惑星があると仮定しますと、太陽を含めて1億個の恒星が高度な文明を持った地球型社会を持っていることになります。その10分の1すなわち1000万の惑星で宇宙旅行が出来るほどの高度な文明が発達したとすれば、銀河系だけでも1000万の星から何台ものUFOが宇宙を飛び回っているはずですね。ところが宇宙人がいないということは、宇宙旅行が出来るほど発展する前に、途中で滅んでいることになります。何故か?

詳しい計算根拠は分かりませんが、学者の計算では、宇宙では高度な文明を持った地球型社会は100年で滅んでいるそうです。歴史時代が始まって3000年で人類は地球生命の頂点に立って,今や地球を滅ぼすほどの高度な文明社会を築いていますが、この計算で行くと今から100年以内に人類は滅ぶことになります。その原因でもっとも可能性の高いのは核戦争・原発と環境破壊です。

第三次世界大戦はもう始まっている、という人もいます。アメリカでは最近も「人類滅亡後の地球」というドラマが作られています。
何だか嬉しくない結論ですが、現実を直視する叡智をもたなければならないと思います。

私たちは諦めてはなりません。このすばらしい地球を滅ぼしてなるものか!現代は、世界の中の「地球破滅やむなし勢力」と「絶対平和勢力」との対決の時代です。私たちは「絶対平和勢力」となって、「破滅やむなし勢力」と話し合い、時には身を挺してこの地球を守り、未来に引き継がなければなりません。

焦眉の課題は核戦争のおそれ、次に原子力発電と環境破壊が地球破滅の原因であることを肝に銘じて日々努力を怠らないようにしたいと思います。

<地球生命体の話 中> 宇宙は1400億年、地球生命はあと1万年?

[弁護士 吉田 恒俊]

前回、宇宙はあと1400億年は続くと申し上げました。ご承知のとおり、最新の宇宙科学によれば、この宇宙は147億年前にビッグバンから生まれ、約46億年前地球が誕生し、生命は、地球の誕生から6億年後の40億年前誕生しました。人類はおよそ800万~500万年前に現れ、現生人類ホモ・サピエンスは約25万年前に現れて現在に至っています。

この間、地球と生命体は様々な危険にさらされてきました。
例えば、①「ポールシフト」という地磁気の逆転です。逆転の境目の地磁気の存在しない状態では生物に有害な太陽風や電磁波、放射線などが地球に直接降り注ぐことになります。例えるなら、地球全体を電子レンジにかけるようなものです。人類は生き残ることはできないでしょう。地磁気逆転は数十万年ごとに起こることは地質学で明らかにされています。

さらに、②最近土星の気温が一気に84℃まで上昇したというのです。科学者たちは重力崩壊により土星内部で核反応が起きていて、近い将来大爆発を起こす可能性があると考えています。その影響でバランスを失った月が地球に衝突、または宇宙へ飛び去ってしまうと、地球の環境は大きく変化し、生物の大量絶滅を引き起こします。人類も例外ではないはずです。

その他、③米の巨大火山「イエローストーン」の噴火、④小惑星の衝突(既に国際スペースガード財団が設立され、日本も含め各国が小惑星の軌道を監視しています。)などが指摘されています。

その他、⑤新人類による侵略(現生人類がネアンデルタール人など他の人類を滅ぼしたように、新人類が発生すれば、現生人類は生存競争に敗れて滅ぼされる。)や⑥氷河期の到来(地球は今から約22億年前、約7億年前、約6億年前の少なくとも3度、全凍結したと考えられている。地球の全域が凍り「氷の惑星」と化してしまう。)、又は⑦遺伝子コピーミス(将来的には、完全にY染色体がなくなってしまうのではないかといわれています。)など、真面目に議論されています。

以上のいずれも、数百年ないし数万年単位の現象で、今日明日の問題ではないし、ほとんど人類の能力の限界を超えた問題です。しかし、100年単位で人類の滅亡をもたらす事態が懸念されるものがいくつもあります。

例えば、⑧スーパーウイルス(ヒトの免疫系を完全に回避できるインフルエンザが作られたところ、封じ込めに失敗し漏出。エイズよりずっと重い病気を引き起こすことになります。)、⑨コンピューターの暴走(囲碁のように人工知能が人類の知能を上回るとどうなるか、人類にはその先に待ち構えるものが全く分からない。飛躍的な進化した高い知能と自我を持った人工知能が、人類を絶滅に追い込むかもしれない。)、⑩大規模なシステム崩壊(世界規模での経済システムもしくは社会システムの崩壊。リーマンショックの何倍もの経済危機が想像される。)、又は⑪ガンマ線バースト(地球大気のオゾン層の約半分がなくなり、太陽からの紫外線が地上や海・湖沼の表面近くに生息する生命の大半を死滅させ、食物連鎖も破壊される。)など、人類の科学の発展が逆に滅亡の原因となるものが指摘されています。

これに⑫核兵器と原発そして⑬環境破壊がのしかかってきます。人類は四面楚歌の状態にあると言えるでしょう。高度に発達した生命体の行き着くところはどこか、次回は宇宙的規模からその話をしたいと思います。最終回をご期待下さい。
2018/10/08