〔弁護士 中谷祥子〕
平成27年10月12日に、飛鳥学冠位叙任試験(入門編)を受験して来ました。
これは、古都飛鳥保存財団が主催している飛鳥に関する幅広い知識を問う試験で、冠位十二階に倣い、成績優秀者には冠位(入門編は大義まで)が与えられるという試験です。
入門編は、募集要項には、「易しい試験です」と記載があり、かつ、明日香地域の5つのポイントを回って問題を解くというクイズラリー形式とあったので、特に予習をすることもなく、ハイキング気分で参加しました。
ところが、このような呑気な心構えは甘かったのです!!!
蓋を開けてみれば、驚くほどの難問でした(当職調べ)。
例えば、物部氏の拠点はどこ?、飛鳥寺の塔心礎から出土した宝物の中にあった物は?、万葉集の「大口の」とはどこの地域の枕詞?漆喰でつくられていない古墳はどれ?などなど・・・。
一応回答は4択から選ぶ方式でしたが・・・私にとってはちんぷんかんぷんなものばかりでした。
それでも、「試験」という言葉がつくものには、投げ出さずに真面目に取り組むべきものと思ってしまうのが職業柄?なのでしょうか。一緒に参加した友人と、ない知識と想像力を振り絞り、5つのポイントを巡りながらどこかにヒントが落ちていないか注意を張り巡らし、なんとかかんとか全ての解答欄を埋めました。
そんな悪戦苦闘を繰り広げたため、体も頭もへとへとになりました。結果は芳しくないでしょうが、なぜか非常に充実した一日に感じ、次回も参加したいと思いました。
今回参加されていた方は二回目、三回目の方も多くいらしたようです。皆さん難問奇問をつきつけられて、飛鳥学に魅了されていくのかもしれませんね。
次回はがっちり予習していきたいものです。